昔、彼とは、夜を徹して他愛のない話をしたものだった。
そんな中で、ふと彼が言った。
「地球は、どうやってできたと思う?」
「さあな」俺は答えた。
「創世記は、読んだことないか?」
「無いな」
「簡単に言うと、一日目に夜と昼を創り、二日目に空を創り、三日目に陸ができ、植物もこの日にできた。そして、四日目に、太陽と月、星々。おかしいな。。。。
太陽と月は、地球よりも先だよな?」
「ああ。そうに決まってるじゃないか。大丈夫か?」
「ああ、頭がこんがらがってきた」
「おいおい。大丈夫か?」
「いや、話そうとしたのはな。恐竜時代は何日目になるのかということを聞こうとしたんだけど。七日目は、休みだし、五日目は、水の生き物と空の生き物だから、答えは六日目だ。ありがとう。わかった。それより、問題は、太陽と月だな。」
「問題にしなくていいよ。どちらでもいいじゃないか。今、そこにあるんだから」
「そうか? 知りたくないか?」
「知りたいのは、明日の試験の解答だ」
「それも、そうだ」
俺は、歩きながら、彼が、その答えを見つけたのか、気にもなってきた。それは、あれから、俺が年を重ね。今回、仕事を失ったことと、この照り付ける暑さのせいだろう。ただ、先を急がないと。
飛行機の時間に間に合わない。
いつか、彼に聞いてみよう。
ネットで、調べてみるか。
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