さて、主なる神が造ったものの中で、蛇が最も賢い動物でした。蛇は女に、ことば巧みに話を持ちかけました。「ほんとうにそのとおりなんですかね? ほかでもない、園の果実はどれも食べてはいけないという話ですよ。神様は、これっぽっちも食べてはならないと言ったっていうじゃないですか。」
2-3 「そんなことないわ。食べるのは少しもかまわないのよ。ただね、園の中央にある木の実だけは、食べてはいけないの。そればかりか、さわってもいけないんですって。さもないと死んでしまうって、神様はおっしゃったわ。」
4 「ほおーっ。でも、それはうそっぱちですよ。死ぬだなんて、でたらめもいいところだ。 5 神様はわかっているんです。その実を食べたら、善と悪の見分けがついて神様のようになってしまうってことを。」
6 言われてみれば、そう思えないこともありません。それに、その実はとてもきれいで、おいしそうなのです。「あれを食べたら何でもよくわかるようになるんだわ。」女はそう思いながら見ていると、もう我慢できなくなり、とうとう実をもいで食べてしまいました。そばにいたアダムにも分け与えたので、彼もいっしょに食べました。 7 はっと気がつくと、なんと、二人とも裸ではありませんか。急に恥ずかしくなって、とっさにいちじくの葉をつなぎ合わせ、腰の回りを覆いました。
† 祈り
主なる神が造り、土壌で生きている【狡猾、慎重、巧妙】な蛇が女に言いました。
「そう神は言う。庭園の木、食べなさい。」
女は蛇に言いました。
「庭園の木の果実、食べなさい。庭園を分けた木の果実。神は言いました。死なないように、食べなさい。触れなさい。」
蛇は女に言いました。
「死ぬの死ぬ。
神は知っています。食べる日に目が開くのを。神が知っている良い悪い」
女は木を見ると、良い食べられるもので、それは、目が喜び、木は美しく、賢くなる。(と思いました。)
果物を取り、食べ、与え、男も食べました。
目が、2つ開き、彼らは、裸を知り、イチジクの葉を縫い、腰帯を縫いました。
† 祈り
骨の骨、肉の肉
骨は骨、肉は肉
人が、羊水に包まれた子宮の中で、
血を与えられながら、産まれると
骨が骨、肉が肉となり成長します。
ところで、
死の死 は?
死ぬの死ぬ。
二重否定です。
話は変わります。
イチジクの葉で、
アダムとイブが自ら二人で考えて
腰帯を造りました。
縫い合わせて。。。
結婚した二人
人間に目は2つ。
人が2人で1つ。
一心一体となり、
目は全部で4つとなります。
希望は、愛の中に。。。
こそ
昔の私は、猿の子孫だと思っていましたが、
アダムとイブの子孫だと思いながら読むと、
アダムとイヴさえ、愛おしくなってきます。
つづく